移行計画の検討

ネットワーク移行の際に計画しておくことメモ

移行計画の検討

ネットワークシステムの移行時の留意点としては、まず現用のネットワークシステムを運用しながら、新しいネットワークシステムへ移行させるため、できるだけネットワークの利用に支障がないように工夫していく必要がある。つまり、2〜3日に渡ってネットワークを停止して移転工事を実施することなどは、ほぼ不可能に近いので、ネットワークの移行時には特別の対策や注意が必要になる。

ネットワークの統合に関する事項

既存ネットワークを新しいネットワークに統合していくときの検討事項としては、次のようなことが考えられる。

(1) 既存ネットワークに接続された装置を、新ネットワークへ収容替えする場合に、既存インタフェースはそのままの条件で移行できるか移行できないとしたら、どういう方法を採用しなければならないか

(2) 統合することによって、トラフィックの最繁時の時間帯は変化するか変化するとしたら、新しい時間帯のトラフィック量はどれだけになるのか

(3) (2)に基づいて新しく新しくネットワークを再構築することになるが、そのときのレスポンス時間通信コストはどう変化するのか。

移行時における試験方法、体制などに関する事項

移行するまでにどんな試験を実施すればよいか、現用のネットワークシステムは毎日業務に使用されているので、システムの運用中に影響を与えないようにするにはどのような対策を施しておけばよいか、移行責任者は誰であり、緊急時の連絡体制はどうするか、実際の移行手順や作業区分を明確に定めた手順書や移行マニュアルは作成されているかなど、十分な準備態勢が必要となる。
さらに、ネットワーク切り替えに伴う工事を確実なものとするため、次のような事項については事前に実施しておくことも重要である。

(1) 事前に個々のネットワーク機器の単体試験およびネットワーク機器相互間の接続試験を実施し、装置としては正常に動作することを確認しておく。また、切り替え当日前には、新たに新設する回線部分の開通試験は確実に完了しておき、移行当日の作業をできるだけ減らしておくことが重要である。

(2) 切り替え当日の体制や切り替え試験方法などを十分検討し、異常時の連絡体制などを明確にしておく。

(3) ネットワークの切り替えに伴い、ネットワークの利用方法などを変更する場合には、事前に利用マニュアルを配布したり、必要に応じて訓練などを実施したりして、利用方法を周知徹底しておく。


バックアップに関する事項

移行時にトラブルが発生すると、基本的にネットワークが使用できなくなることを意味する。したがって、新しいネットワークへ移行するときなどは、移行に失敗することも想定されるので、そのようなときには必ず移行する前の状態に戻すなど、ネットワークを常に使用できる状態にすることが重要である。

参考書籍

2008 ネットワーク 記述式・事例解析の重点対策 (情報処理技術者試験対策書)

2008 ネットワーク 記述式・事例解析の重点対策 (情報処理技術者試験対策書)